2つ目の特徴は、設計する際に、「シミュレーション」をすることです。
「シミュレーション」とは、実際に家の工事に入る前に、その設計でよいのかどうかを実物大のスペースで確認することです。
次の写真は、シミュレーションをしている風景です。

なぜこういう面倒なことをするのでしょうか?
家の場合は、自動車や冷蔵庫を買うのとは違って、前もって商品を見たり触ったりすることができないからです。
自動車なら、買う前に試乗することができますね。
冷蔵庫も、電気ショップで、扉の開き勝手やサイズなどを確かめられますね。
家の場合はどうでしょうか?なかなか事前に「見る」ことや「お試し」ができません。
(建売り住宅や中古住宅を買う場合は別です。)
でも、トイレやお風呂などの使い勝手はとても重要です。家が完成してから、寸法が間違っていたから使いにくい・・・では遅いのです。特に、水周りの設計は慎重に行わないといけません。
住まいの設計で「シミュレーション」を導入している設計事務所は、まだほとんどないのではないかと思われます。当社では、設計段階で使い勝手を確認することが、失敗を防ぐ上で非常に重要だと考えています。
工事を始める前に、使い勝手を試す方法・・・それが「シミュレーション」なのです。
3つ目の特徴は、マニュアルやガイドライン等に定められている基準に頼らず、独自の観点、独自のノウハウで、お客様が快適に暮らせる設計を目指すという点です。
障害のある方の住まいには、適度な「ゆとり」が不可欠だと思っています。
ここで言う「ゆとり」とは、ただ単に部屋をゆったりとした広さにするという事ではありません。
もっと広い意味で、いつでも、どんな時でも楽に暮らせるということです。
| 例えば、部屋の入り口の開口寸法は何センチにするかを設計の時に決めておかなければなりません。 国が定めるバリアフリー住宅の基準では、75センチあればOKということになっています。 |
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| まだ、「福祉住環境コーディネーター」という資格のテキストには、85センチを目安に考えるようにとなっています。 | ![]() |
たしかに、これらの寸法で設計しても、大丈夫な場合もあると思います。
しかし、マニュアルやテキストに載っている基準は、理想の数値ではなく、あくまで一つの目安だと考えています。
部屋の出入りというのは、車いすで「なんとか」通れればいいというものではありません。毎日の生活の中で、ストレスなく部屋の出入りができた方がいいと私たちは考えています。ですから入り口の開口寸法は、車いすの幅より広ければOKではなく、車いすを壁にぶつける心配をしなくてもいい生活環境・・・そういう意味での「ゆとり」を大切にしたいのです。
では具体的に入り口の幅はを何センチがベストか・・・それは、車いすの種類やサイズによっても変わります。廊下の幅によっても変わってきます。
90センチのこともあれば、95センチが適切だと判断することもあります。
当社では、できるかぎり、テキストやマニュアルだけに頼らず、前述の「シミュレーション」をベースに、設計を行うようにしています。

また、将来の変化にも対応しやすい「ゆとり」をつくっておくことも大切です。
年月と共に、身体の機能も、生活スタイルも変わっていきます。
今は、寝室から廊下を通ってトイレに行けるけれど、将来は寝室のすぐ隣にトイレが必要になるかも知れない・・・そういう場合にそなえて、将来、寝室の壁を取り去って、トイレにいけることが可能な構造にしていくことは可能です。

| 今はドアを自分で開閉できるけれど、将来は、できるかどうか分からない・・・。 そのような場合には、いつでも自動ドアユニットを取付けられるよう、電源や補強だけをしておくのに大した費用はかかりません。 将来の変化にも、できるだけ最小限の費用で、即座に対応できる対策をしておく事が、長く暮らす上で安心につながります。 |
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バリアフリー関連の様々なテキストや指針が出ていますが、このような視点で書かれているものは意外と少ないと思います。
当社では、マニュアルだけに頼らず、独自の設計手法でお客様にとって最も快適に暮らせる住まいづくりを心がけています。










