進行していく疾患の方にとっての住まいをどう改善していくべきか・・・は、とても悩ましい問題です。
筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、関節リウマチなどの疾患の方にとって、将来どうなっていくのかも視野に入れていくことが必要だからです。
家を新たに建てる方も、リフォームを希望される方も、いつのタイミングでそれを始めるのがベストなのかが思案のしどころです。
また、いざ家を建てようとか、リフォームしようとか思った方も、今の体の状況にあわせて設計すべきなのか、今よりも重度になった将来のことを想定して設計してもらうべきなのかは、いたく心を悩まされる問題だと思います。
例えば今は、杖や歩行器、手すりなどを使って歩けるという方も、いつかは車いすを使って生活する日がくるかも知れないという不安を抱かれることもあるでしょう。しかし、それはいつのことかは誰にも分かりません。
2~3年先のことか、5年、10年あるいはもっと先のことなのか・・・。
先のことを考えるあまりに、何もかも車いすで生活するような設計にしてしまうと、どうでしょうか?
トイレは、必要以上に広すぎて、かえって壁伝いに歩くことがしにくかったり、キッチンや洗面台の高さを、車いす向けに合わせてしまうと、低すぎてつかいづらい・・・・。
このようなジレンマに陥りがちです。
いったい、どのような方向で考えていけばいいのでしょうか。
障害者の方の住まいづくりを10年以上やってきて、いろんな方のご意見を聞いたことを踏まえて、結論から先に申し上げます。
まずは、「今」のお体の状況に合わせて、「今」生活しやすいように設計すべきだと思います。
そうした上で、将来、変化があった場合にもできるだけ簡単に、変更や改善ができるような仕掛けをしておくような設計が理想だと思います。
そうした設計をしてもらうためには、自分の考えを一方的に押しつける建築士ではなく、お客さんと同じ目線で一緒に考えてくれる建築士と出会うことがポイントになってきます。
失敗しないためには、建築業者さん選びが非常に重要です。
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