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お客様の声
2016年10月14日 am様 wrote:
はっきり言って、家の中で一番気に入っているのがキッチン。
前のアパートではキッチン自体が高くて、鍋の中は見えない、換気扇に手が届かない、材料は膝の上で切る始末。パスタをゆでるくらいに留まってた。
だって「できない」から。 電子レンジが神様でした(笑。
調理台の厚さは8センチ。
これが、建築士さんと家具職人さんが、検討を重ねた結果、構造的にぎりぎりの薄さだそうです。
この薄さだから、トップの高さも絶妙で、コンロの下もしっかり膝が入り調理動作がとっても楽。くるっと回るだけで、冷蔵庫⇔調理台⇔水道⇔ガス⇔食器類⇔レンジ の間が自由自在なんです。
多分、図面と想像だけで設計していたら、ここまでの使い勝手は実現しなかったと思う。
建築士さんと一緒にやった、3回にわたるシミュレーションが決め手。
1回目、2回目のシミュレーションの時は、発泡スチロールのような板(スタイロフォームというらしい)を使った模擬キッチンで、大ざっぱな形やサイズの確認。
3回目が、すごい。
ベニヤ板や段ボールなどを使って、つくられた模型を見て驚き!
ほとんど完成形そのもの。
流し台のコンロや流しの形がそのまま再現されていて。
こんなにしてもらっていいのかなぁ…と。
それに加えて、冷蔵庫、おなべ、電子レンジ、まな板まで実物大のものを置いて、動きをチェック。「もうちょっと右がいいかな・・・」なんて、私が呟くと建築士さん達が「はい、はい」って、すぐに微調整してくれるのが嬉しい。
実際に野菜も切ってみて、使い勝手を確認、実践できました。
世界に一つだけの「My Kitchen」が こうやって誕生した。
ここまで使い勝手の良いものができるとは、想像していませんでした。
正直、驚きです。
同じお金をかけるんだから、絶対に後悔はしたくない。
あそこまでやってもらえたから、できたんです、感謝。
このキッチンだといろんな料理を作ってみたいという気持ちになれたし、実際、職場の人や患者さんにレシピを教えてもらったりで、いろいろチャレンジしてます。
家族は、私が料理することに驚いてます(笑
【郵便受け】
今までが、段差だらけの家だったから、バリアフリーになっただけでも、全然OKって言う人もいるけど、私は違うと思う。
単に段差がないだけっていうだけでは、本当の意味で生活しやすい家ではないと思うから。
たとえば、この郵便受け。
新聞や郵便は、外から入れてもらうと、家の中で受け取れる。
わざわざ外に出なくても、配達物を受け取れるようにという建築士さんからの提案。
言われてみれば、暑い日も寒い日も、わざわざ外に郵便を取りに行くのはとても面倒なことだった。
でも指摘されるまでは、それはそんなもんだと思い込んでいたかも・・・。
車いすで暮らすと、生活の中にはこんなちょっとした面倒もいっぱい。
そんな面倒な事をひとつひとつ、無くしてくれたのがこの家。
そのおかげで、自分の時間ができた。
身体的にはもちろん、精神的にもゆとりが生まれた。これが大きい。
正直言うと、今の仕事はちょっときついんだけど、でもこの家はしっかり癒してくれている。
【エレベーター】
自分の居住区は2階にするって、最初から決めていた。
当然、エレベーターは必須アイテム。
ただ、このエレベーターはちょっとすごい。
1階と2階で入り口が逆についているんです。
つまり降りる時バックしなくても、乗った方向のまま、直進でスルーできるって事。
仕事に行くにも、ゴミを出すにも、買い物帰りも、荷物は絶対ある。
いっぱい膝に乗せて、なおかつ手に持ってる時もある。家庭用エレベーターの中では回転できないから、バックで出る時、荷物が引っかかったり落としたり…そういうちょっとしたイライラ感もなく、超スムーズに出入りできます。
【SK】
人それぞれやり方は違うと思うけど、トイレの後始末って、結構見逃せない問題。
尿器やカテーテル、ちょっとした汚れ物をどうするか。
洗面台で洗うわけにはいかないし、お風呂で洗うのもちょっと。。。
家の設計するときには、こういう細部までちゃんと考えておかないと後悔しかねない。
結局、外で洗う・・・なんて羽目になると、何のために家をつくったのか分からなくなる。
汚れ物専用流し。
建築の専門家さん達は、これをSK(エスケー)と呼んでいるらしい。
もちろんだけど、お湯も使える。
器具の選定や、高さの設定は慎重に。
つけたのはいいけど、洗い物がはみ出して洗いづらいなんて事にならないように。
それと、つける場所を間違えると、動作の邪魔になったりもするので、その辺も忘れずチェック。
【1階のトイレ】
これは1階のトイレ。
いわば、第2トイレ。
私は使わない。
けど、家族やお客さんは、2階の私専用トイレは使えないから、こういうトイレも必要。
いろんな人に、家に来て欲しいし、我が家にいる間は、気持ちよくすごして欲しい。
全ての人に使いやすい、まさにバリアフリーです。
【浴室】
1人で浴槽に入れる…これも絶対叶えたい夢でした。
もちろん、前のアパートではシャワーだけ。
無理やり浴槽に入れないことはないけど、脱出不能になります。
けど実際どうやったら、自分で浴槽に入れるお風呂ができるのかな…って、何パターンも考えてみたけど、なかなか具体的なイメージが浮かばなかった。
でも建築士さんから、「こういう入り方もあるよ」と、お風呂の提案がでてきた時、正直「この方たちは神や!」って思った。
さすが、障害者を熟知している、ノウハウを持ってる会社だけあって、こういうのが提案してもらえるんです。
実を言うと、サニープレイスさんに相談に来る前は、何社かの一般ハウスメーカーに図面をつくってもらってた。
でも、担当者と話をしても(当たり前だけど)な~んにも知らないし、分かってもらえないし噛みあわない。理想論ばかりでできるの?って感じ。楽しみなはずなのに、話すたびにストレスが積載していく。。。
だから、向こうから提案が出てくることなんて、それこそゼロ。
こちらの要望に「それはちょっとできません…」って言うか、そのまんま図面に書いてくるだけって感じでした。金額だけはバンバン上がっていくし。
私が求めていたのはそういう事じゃない。
要望は要望として、言わせていただくけど、それを超えるプロとしての提案を見せて欲しいって事。
この会社にはそれがあった。
体を洗う台のサイズは、幅90センチ×奥行き163センチ
これって、私が足を延ばして体を洗うための絶妙の設定。
狭すぎると不安定になるし、広すぎてももったいない。
このサイズを決めるためにした事はシミュレーション。
実物大の模型をつくってくださったので、その上に実際に乗ってみて、サイズを決めました。
サイズだけじゃなくて、それこそ全て。
シャワーの場所
蛇口の高さ
給湯器のリモコンの位置
窓の開け閉めができるかどうか
すべて徹底してチェックしたからこそ、1人で浴槽に入れる、使い勝手最高のお風呂が実現しました。
今から思うと、この工程を省いて紙の上だけで設計してもらったら、多分…というか絶対失敗してたやろうなぁ~。
それにしても、浴槽に入れるって幸せ・・・今度テレビ付けようかな。。。
※障がい者が「その人なりの普通の生活」を手に入れることって、実はものすごく大変で、色んな点で困難があるんです。個々で症状や動きが違うからなおさら。。。
障がいがあるってだけで、ガマンと諦めの連続なのに、それに加えて生活面でもまだガマンと苦痛なんて…
だから、今も何かしらガマンしてたり、苦しんでたり悩んでる人はたくさんいると思う。障がい者でも簡単に家を建てられるようなバリアフリーっぷりが日本に広がればいいなぁと思います。
おかげさまで 私は、「私の普通の生活」を手に入れることができました。